『有元 利夫 - 女神たち』展を見てきました。 三十才になってから本格的に画家として活動を始め 多くの賞賛を得つつも 三八才で亡くなった方だそうです。 そんなに大きな会場ではないのですが 充実した展示数でした。。。 濃密な、でも穏やかな空気と 音楽が漂っていました。 作品の中だけでなく、実際に会場にはバロックのような音色が微かに流れていて 奥に進むと 照明を落としたアルコーヴに 『ロンド』 という作品がかけられ 有元氏自身の作曲による同名の楽曲が流れていました。 短い曲なのですが、ハープの音色が美しく 穏やかで 作品とともに 何か。。。乳白色をした 豊かなものが 自分の中にしみ込んでいくような ゆっくりと注ぎ与えられているような そんな印象をもちました。 作品の横には、彼の本『有元 利夫 女神たち』から抜粋された文章が添えられていて 平易な言葉と表現から 彼がどんなことを考えながら描いていたのか、 画中の謎とともに 彼の人柄が垣間見えます。 “音楽、それもバロック時代の音楽が持っている、豊かな感性というようなものを 絵画において表してみたい、画面に音楽が漂っているような・・・” “花びらが降る、というと人によってさまざまなことを連想するでしょうが 僕の絵の場合の降る花 舞う花びらは、まさにエクスタシーそのものです。 花は、洋の東西を問わず おめでたい歓喜の時に降ってくるものなのです” “要するに、気持ちというか最高の絶対的快感。 至福感。 それを説明しようとしても分析しようとしても 無理な話です。 だから説明するのはあきらめて、相変わらず 臆面もなく 僕はキャンバスの中の『天』に僕の分身たちをふわっと昇らせるのです” 館をあとにして岐路につくときには とても穏やかな気持ちになっていました^^ とても気に入ってしまったので、音楽も持ち帰ることにしました 同じ会場で、リコーダー ヴィオラダガンバ チェンバロによる三重奏のコンサートもあるようです 人が多かったらいやだけど 人並みのうしろから、ひっそりと聞いてみようかしら。 #
by rywco
| 2006-10-07 15:27
| おでかけ
幼い頃を過した小さな町に行ってきました。 父が祖父と一緒に働いていた工場を、取り壊される前に写真に収めておきたかったのです フェンスの切れ目は健在でした。 大きくなった私もすり抜けて あっという間に5歳に ........... は 戻りませんでしたが(^_^;) 狩り払われた 懐かしいハト麦の束を踏みしめながら 変わらないコンクリートの敷地に 只の古い工場の眺めですから #
by rywco
| 2006-09-25 13:07
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